プロにも愛用者が多いという山田工業所の中華鍋。

山田工業所は、戦前ドラム缶の底を抜いて、それを叩いてフライパンを作っていた事からはじまりました。その後、 戦後から中華鍋を造るようになり、今では代表的な商品となっています。その頃から、加工の特徴である打ち出し加工が用いられていました。

 

DSC00290.JPG

 
打ち出しで叩いてつくっているので丈夫で、職人の手により鍋底の厚さが調整されている為、火のあたる底は薄く、縁に向かって厚くなっています。その為、熱効率がよく炒めものに最適。これがプレス加工の鍋と違うところ。量産用のプレス加工は、機会により一度で形に仕上げるのでどうしても厚さが均一になっています。
山田工業所に伺ったのは、暑い炎天下の夏の日。神奈川の八景島を通り過ぎたところにあり地域全体が工業地帯、人の気配が無く車もほとんど走っていない。どこからともなくガッチャンガッチャンと機会の音だけが響く意外に静かなところでした。
汗だくになりながら山田工業所に辿り着いた時、工場のシャッターは下りたまま。こんなに暑いのに。と驚いた事は言うまでもありません。
あとから訳を聞くと、特注の打ち出し加工用の機会があるからそれが外から見えないようにとの事でした。以前メディアに出たあと、訪問客がすごかったそう。
ふむふむ、企業秘密ってやつですね。とわくわくしながら製造工程を見せて頂きました。
DSC00284.JPG
特注の機械打ちの加工で数千回叩いた後に、まだ何段階も分けて打ち出しをし形と厚さを整えていきます。打ち出しの機会が何台も並び、一つの鍋を仕上げる為に何工程もの打ち出しをし職人の手により、微調整していきます。仕上がるまでに5000回叩いている中華鍋。
DSC00298.JPG
DSC00302.JPG
DSC00303.JPG
打ち出しにより、鉄の一枚板を叩いて薄くなっている為一般の中華鍋より軽いのも嬉しいところ。ただ、正直女性が片手だとやはり重いかもしれませんが、それでも憧れます中華鍋!調理法としては炒める以外にも、両手付き中華鍋にはお水を張って蒸籠蒸しや麺をゆでる事もできます。意外に用途は広い。
DSC00315.JPG
 
リアルジャパンプロジェクトでは、思い切って本格的な鍋を仕入れました。それでこそリアルジャンプロジェクト!と誇っていますが、一つご注意が。こちらの鍋、ニス塗なので使用する前に空焚きを1時間して頂く事になります。
あえて、こちらを選びました。
ご自宅のコンロが長時間、もしくは火力により自動でOFFになってしまう時は解除してください。もしくはガスコンロで。
ご自宅での空焚きには十分注意してください。
そして山田工業所の鍋は何十年もご使用できます。使い終わって暖かい内に油をササッと塗りましょう。冷めた時になじみます。そうして何十年と愛用したいですね。
さて、初めての本格中華鍋で何を作りましょうか?