富山県の高岡にて、金属着色加工を行っているモメンタムファクトリー・Oriiさんへ伺いました!

 
先日ご紹介をしたシマタニ昇龍工房さんと同様、高岡銅器という金属工芸が盛んなまち高岡にて制作されています。
 
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高岡銅器は、鋳造技法を用いたモノが多くありますが、主に、かたちを作る「原型」、
金属を流し込む「鋳造」、彫り等で模様付けを行う「仕上げ」、色づけを行う「着色」の工程があり、それぞれの熟練した職人が連携することで、ひとつの作品が生まれています。
 
モメンタムファクトリー・Oriiさんは、高岡銅器の着色を行っている工房で、大きな仏像や美術工芸品、壁材や小さな小物まで、あらゆる金属作品の着色を行っています。
 
赤や緑、黒や青など、モメンタムファクトリー・Oriiさんでは色とりどりの鮮やかな着色を行っていますが、これらは決して上から色を塗って塗装をしているのではありません。
 
 
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「煮色」「糠焼き」「おはぐろ」と代表されるその技法は、金属を大根おろしと一緒に煮たり、糠みそをつけて赤くなるまで熱したり、おはぐろと呼ばれる日本酒や食酢等で作った液体を焼きつけたり…と、化学反応を起こして、腐食や錆を起こすことで色を表現しています。
 
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と、これらは伝統的な技法を用いた着色方法。昔から行われている技法ですが、Oriiさんのすごいところは、これまでの常識を覆すような着色方法を生みだしたこと。
 
伝統的な着色方法はこのように化学反応を起こさせて色を変えるのですが、化学反応を起こすためには熱を加えなければならないことが多くあります。
 
しかし金属は熱を加えると柔らかくなってしまうため、これまでは板材などの薄い素材には、色をつけることが困難とされていましたそうですが、これらの美しい色をインテリアに応用できないか?と、折井さんはこれまでの伝統技術を応用し、新しい着色技法に挑戦したそうです。
 
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もちろんその技法は企業秘密。ということで、伝統的な技法を少し体験させて頂きました!
 
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こちらは「青銅色」。
 
アンモニアや硫酸銅などの液体を使用して青緑色に発色させるのですが、、
 
液体の入った容器のフタを開けると、ツンと強いアンモニア臭が。
上から覗き込んでしまうと、もう大変です。
このツンと強い臭いのする気体に金属を触れさせることで、ピンク色だった銅板がみるみるうちに青色に変化します。
 
 
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そしてこちらが「おはぐろ」です。
 
おはぐろは昔の女性が刃に塗っていたお歯黒液のこと。
日本酒や食酢に鉄くずを入れて作った液体は、アンモニアほどではありませんがやっぱりちょっとツンとした匂いがします。
 
この液体を温めた金属に焼き付けて、赤〜茶色〜黒へと色を変化させていきます。
 
どちらの技法も、見た目だけでは想像のつかない、驚くような方法でした!
こちらの着色技法も、すずがみ同様、体験して頂きたいと思い、体験コースをご用意しました!
 
モメンタムファクトリー・Orii / 着色体験
 
火や薬品を使うので、実際に目の前で体験をすると、温度や匂いも体感して頂けます。
なかなか体験することの出来ない伝統技法ですので、是非この機会に感じて頂ければと思います。