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江戸時代にはぐくまれた伝統的な技術を継承 ー
 
浅草にある、江戸すだれ「田中製簾所」でミニすだれ作りを体験させて頂きました。
 
浅草寺から10分ほど歩いたところに位置し、工房に近づくにつれて、カランコロンとすだれ作りのきれいな音が聞こえてきます。
 
 
古くから室内のしきりや日よけなどに使用されてきた簾。
その歴史は古く、平安時代に書かれた清少納言の「枕草子」にも登場しています。
江戸時代には、将軍や大名・旗本、宮中などの高い身分のものだけでなく、商家や庶民の間にも広まりました。当時、すでに簾専門の職人がいたことも記されており、江戸時代にはぐくまれた伝統的な技術は今も継承されています。
 
現在では、手作り簾を作る職人は数少なく、田中製簾所では300年あまりにわたり継承されてきた技術を基礎に、現代の生活に寄り添ったデザインと優れた品質の簾を生み出しています。
 
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ものづくりの精神をも体感できる、すだれ作り体験ー
 
田中製簾所では、伝統工芸士・田中耕太朗さんの指導のもと、職人が実際に製作している現場でミニすだれ作りを体験することが出来ます。
 
すだれ作りは「下ごしらえ」「竹割り」「手取り」「編み」「仕上げ」など、沢山の製造工程がありますが、今回体験させて頂いたのは、「編み」と「仕上げ」の工程。
写真の様な作業台の上で「投げ玉」を使用して、竹を一本ずつ編んでいきます。
一見簡単そうにも見えますが、均一に編んでいくのは至難の業。
少しでも集中を切らしたり力加減が変わってしまうと、竹がばたついてしまい、平らに編むことが出来ません。
一瞬の心の乱れが、簾に現れてしまい、ただ「もの」を作るだけでなく、ものづくりに必要な「精神」をも体験することが出来ます。
 
自分とも向き合うことのできた、すだれ作り体験。とても素敵な時間を過ごすことが出来ました。
 
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田中製簾所
東京都台東区千束1−18−6
(営業時間等はホームページでご確認ください)
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体験をしている途中、小学校から帰ってくる子供たちが工房を訪れ、とても楽しそうに職人さんとお話をしていきました。
よく見ると工房の片隅には何冊かの絵本が置かれ、地域の方々とのつながりが垣間見える、とても温かい素敵な場所でした。