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本日は、浅草 稲荷町にある「江戸からかみ」の老舗、東京松屋に行ってきました。
東京松屋は、元禄3年(1690)地本問屋として創業。地本問屋とは江戸で出版された大衆本をつくる問屋を言います。現在は、ふすま紙や壁紙の版元和紙問屋として装飾和紙の江戸からかみを継承しています。
稲荷町駅から2分、浅草通りを少し歩くと東京松屋のショールームがあります。
なんと1階のから4階までがすべて江戸からかみを使用した常設展示場。紙本来の美しさをしっかり感じられるよう自然光たっぷりのショールーム内に、江戸からかみを使用したステーショナリー、紙箱、和紙そのものから屏風や壁紙の見本が沢山あります。
 
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江戸からかみの特徴は、なんといっても装飾紙としての美しさです。江戸からかみは、唐紙に和歌を書き綴ったことがはじまり。ひとつの紙のなかに色んな技法で装飾しており、からかみと呼ばれる木版に模様を彫って刷りだした文様、金や銀の砂子(金銀の箔を細かい粉にしたもの)、紙をちぎって繋いで描く継ぎ紙という技法により施されています。
 
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屏風やふすま紙、装飾紙としてとっても美しい江戸からかみですが、和歌の世界観を表現しているのです。
江戸からかみの歴史は平安時代にさかのぼります。当時の貴族、特に女性の嗜みでこしらえて伝わったのが江戸からかみ。その現物は本願寺に今も残っているそうで、本願寺三十六人集という国宝になっているものを復元した原型もみさせていただきました。現在、復元に携わった職人はすべてひとりの職人だそうで、高い技術が必要なことがうかがえます。
 
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作品や技法について丁寧にひとつひとつ説明してくださった、東京松屋18代目の伴利兵衛氏は「いろんな表現ができる技が、原点である和歌を書き綴った紙にあります。最初は歌を詠むための綺麗な紙をつくろうという目的だったが、やがて、その世界が日本の室内全体を美しくするものに広がった。」と。まさに文様のひとつひとつが、美しき江戸からかみの領域でした。
 
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洋を圧倒する繊細ながらもスケールある和モダンな世界。あまりにも美しく、心惹かれる存在感でしたので、リノベーションを検討している方やこだわりの理想の家を求めるかたがたに、ぜひ知っていただけたらなとも思います!
紙の際限ない魅力と、和の美しさにうっとりした時間でした。