紙のように薄くて、自由に変形することが出来る「すずがみ」

 
今回は富山県の高岡市ですずがみを制作している、シマタニ昇龍工房さんへ伺いました!
高岡は色々な工芸品が作られていて、特に高岡銅器と言われる金属工芸が盛んな、工芸のまちです。
 
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シマタニ昇龍工房さんでは、お寺などにあるおりんを制作しています。
 
 
こちらのシマタニ昇龍工房さんも金属の高岡銅器を作る工房さんで、明治42年の創業以来、寺院にある「おりん」を専門に制作しています。「おりん」というのは、お寺などにある、お坊さんがちーんと鳴らす大きなお椀のかたちをした仏具のこと。
 
「おりん」と「すずがみ」、一見全く関係がないようにも思えますが、「すずがみ」はこの「おりん」づくりの技術から生まれました。
 
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サイズや深さ、形に合わせて沢山の金槌が並んでいます。
 
そのどちらも共通しているのが、「金槌で叩く」という技法。
大きくて丸いおりんからは想像がしづらいが、これは一枚の板を金槌で叩き、形を丸く絞り上げる「鍛金」という技法で作られています。
 
金属は熱すると「なまる」といって、組織がやわらかくなるので、金槌で叩いて形を変えることが出来ます。
金槌で叩いた部分は、柔らかかった組織がまた固くなるので、熱して冷まして叩いて、を繰り返すことで、一枚の板が、おりんのように深いお椀状の形になっていきます。
 
そして、その鍛金の技術を生かして生まれたのが「すずがみ」なんです。
 
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▲発売当初から大ヒット商品となった「すずがみ」
 
金属は種類によって性質が様々ですが、「純すず」の特徴はとにかく柔らかいこと。
柔らかすぎて今までは薄い板状で使用されることは困難とされていました。しかし、この鍛金という技術・その名の通り金属を鍛えることで、すずを丈夫にすることが思いついたといいます。
 
圧力で金属を延ばす圧延(あつえん)という加工を何度も繰り返し、その上に職人が金槌で叩いてさらに鍛えることで、薄いすずをより柔らかく、より強くすることが可能となり、何度も曲げることが出来るすずがみが生まれたそうです。
 
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すずがみをカーンカーンカーンとリズミカルに叩き始めた職人さん。
目の前であまりにも美しいリズムで叩いている職人さんを見ていると、やってみたい!という衝動に狩られます。。。
 
ということで、私も1枚挑戦させて頂きました。職人さんのリズムをまねて、カーンカーンと、やっているつもりが、金槌を思う所に振り下ろすことが難しくて、カッンカーンッカッン、とちっともリズミカルに出来ず、おまけに模様もまばらに、、、
 
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金槌を真っすぐ振り下ろすことが難しいんです。。最初に見て、自分にもできるんじゃないかとたかをくくってしまったことに、心の中で謝罪をしました。でも、模様がきれいに出来なくても、自分で作ったものは、やっぱり嬉しい!
 
ものづくりは楽しい!!!!
 
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ということで、「すずがみ」づくりの体験ご用意致しました!
 
REALJAPAN trip すずがみづくり体験
  
高岡銅器の醍醐味でもある着色をしているモメンタムファクトリー・Oriiさんの着色体験(近日公開!)も同日に開催するので、丸一日、高岡のクラフトを体験するのもおすすめです。